日本青年会議所農畜産部会

第50代部会長所信

第50代部会長 近藤 拓弥

2020年度 日本青年会議所 農畜産部会

スローガン

ブレイクスルー 〜シナジーが織りなすイノベーションを目指して〜

 1970年に15番目の業種別部会として誕生した農畜産部会は、本年で50年という節目を迎えます。時代とともに社会環境は大きく変遷し、個人の価値観が多様化している中、長きにわたり、農畜産部会を存続し、今なお私たちが活動できているのは、多くの先輩方のご尽力の賜物でございます。この大きな節目を迎えるにあたり、その礎を築き、当部会の発展にご尽力頂きました先輩方に感謝申し上げます。

 今日、食をめぐる環境は大きく変化し、食料資源の世界的な需給バランスの変化、ライフスタイルや供給手段の多様化が進み複雑化してきています。現在の社会では、「大量生産を目指せば品質を落とさざるを得ない」ということや、「大口の取引先の要求に応えるとその品質を落とす結果になる」等、「生産性」と「品質の維持」は矛盾し、「トレードオフ」の関係にあるという考えが常識化してしまっているように思えます。

 しかし、過去に発生したイノベーションは、そのようなトレードオフの関係を打開して新たな価値を生み出しており、必ずしもその常識は正しいものではないことを物語っています。イノベーションは、我々のもつ「常識」を打ち破るための強い思考力と実行力、すなわち、ブレイクスルーによって生み出されるのです。

 Society5.0 いわゆる超スマート社会への変遷を迎えるにあたり、当部会では柔軟な考え方を持って農畜産業のみならず他業種からの会員を積極的に迎え入れるなど、新たな取り組みへの一歩を踏み出しています。農畜産業を営む会員同士が研鑚し合うことで培われ、洗練されてきた「業界の知識・経験・ノウハウ」だけではなく、「新たな視点」を提供する他業種の会員の知識・経験が組み合わさることでシナジーを生み、現在の常識では矛盾とされていることを両立させるというブレイクスルーを発生させる機運が高まっています。この土壌を活かし、発展させることで、各会員の事業でイノベーションを生じさせる取り組みを行う必要があります。

 また、超スマート社会が世界の垣根を低くしている現在、国内においても日本的慣行が通用しない時代となってきています。海外ミッションを通じ、他国の実務・価値観・直面している課題等に直に触れることで、我々が現在、当たり前のように受け入れてしまっている課題や固定概念を打ち破り、我々の事業の更なる発展へ繋げていかなければなりません。即ち、海外という異なる価値観・慣習を有する異文化を取り込み、矛盾とされているものを高いレベルで両立させることで、新たな価値を創造していくことができると信じております。

 結びに、この周年という好機を活かし、先輩方の大切な想いを紡ぎながら、農畜産部会の結束を高め、新たなステージへと一致団結して昇華させて行きましょう。そして、我々会員が、本部会での様々な機会を通じて学んだことを活かし、自らの社業発展をはじめ、日本の農畜産業発展に貢献してゆくことを切に願います。